2015/09/06

駄理

バショウを植えたのは三年前だったと思う。
当時は腰くらいの高さだった苗も、
今年は見上げる程の大木に成長し、
親株の周囲には沢山の子株が葉を繁らせている。


先日は激しい風が長時間吹き、
バショウの株全体を揺さぶり続けた。
親株の葉は観るも無惨に引き裂かれたが、
子株は全くの無傷で済んだ。
無駄に背の高いのも考えものだ・・
という解釈もできなくはないが、
親株の葉は裂ける事で風をやり過ごし、
子株への風当たりを弱めた・・と
考える方がにかなっている。
・・・
2010年頃から、ずっと頭から離れない
「 無駄 」という言葉。
特に「駄」と対峙する文字を探し続けてきたが、
昨日やっと巡り会う事ができた。
それは「 理 」だ 。
料理・調理・理解・理屈・理不尽・無理  etc.
あの「 理 」だ。

「道理」を無視すると「無駄」な結果を招く。
無駄な結果になった筋道を遡れば、
「 成る程、どおりで無駄になった訳だ 」と理解できる。
・・・
バショウのお陰で「無駄の細道」の終点が見えた。
有り難いことだ。